オンライン講師 Ema Coleman | エマ・コールマン

Atlasマンツーマン英会話では、読者に英語の魅力を改めて認識してもらい、英語学習のモチベーションやグローバルマインドの向上を目的とするコラムを配信してきました。その中のひとつ、インタビューでは、英語に造詣が深いAtlasの英語講師に学習方法や海外生活などについてお話をお伺いしました。本コラムでは、講師として人生の充実につなげた2カ国語以上の言語を話す外国人講師たちが、英語や外国語の魅力や若い頃の学習経験について語ります!

エマ・コールマン講師 : 音楽と英語・スペイン語で世界は繋がる

お迎えしたのは、Atlasの講師でプロのシンガーでもあるエマ・コールマンさんです。エマさんは、国内外でのライブ活動を中心にCDのリリースなど、精力的にご活躍中です。また、母国アメリカ以外で長く暮らしていたエマさんは堪能な英語力を活かし、海外のライブでは英語でMCをされることもあるそうです。そんなエマさんに、海外生活のことや英語学習の意義、ご自身の音楽活動に影響を与えた出来事について、たっぷりお伺いしました。


インタビュアー:幼少期をスペインや中南米で過ごされたエマさん。小さい頃からスペイン語を話せたのですか?


エマさん:小さい頃、スペイン・マドリードにあるインターナショナルスクールに通っていたのですが、その当時は、スペイン語のほうが得意で、あまり英語は話せませんでした。その後、アメリカに帰ったので、スペイン語力がゼロになってしまいました。なので、再度スペイン語を覚えたのは、アメリカで暮らしはじめた13歳の頃ですね。


インタビュアー:どうやってスペイン語を覚えましたか?


エマさん:学校生活で覚えました。メキシコとの国境に近いサンディエゴ市内にある学校には英語のネイティブがほとんどいなくて、会話は英語とスペイン語。当然、最初は同級生とうまく会話できなくて…。そんな私のために、母がスペイン語を英訳する単語帳みたいなものを作って持たせてくれました。表に「私の名前は~です」とか「トイレにいきたい」とかスペイン語で書いて、裏にその英訳を書いてくれたんですね。それを常に首にかけておいて同級生に見せながら、少しずつコミュニケーションをとれるようになって、友達ができました。

はじめはそんな状態でしたが、1年もすると周りがスペイン語で言っていることがわかるようになってきて、1年半くらいすると自分のことも言いたいことも言えるようになりました。そうやって、ちゃんとスペイン語でコミュニケーションがとれるようになるまで、1~2年くらいかかりましたね。


インタビュアー:話せるようになるまでの1~2年の間に苦しい経験もしましたか?


エマさん:しましたね。例えば、クラスでなにかしらトラブルが起きたときに「誰々がこれをした」とか「自分はしていない」のような主張ができなくて辛かったです。サンディエゴでの生活を送るうちに、話せていたはずの英語も曖昧になっていたので、自分の考えを英語でもスペイン語でも正確に表現できない状況は苦しかったですね。

ただ、スペイン語をマスターしてからは、自分の考えを主張できるようになりました。特にアメリカでは、自分の考えをはっきり主張する人が多いのですが、私も英語を話している時は、スペイン語を話すときよりも「言いたいことは言う」モードに切りかわっているかもしれません。


インタビュアー:英語のネイティブと話すときは、主張のある態度をとったほうがいいですか?


エマさん:何でも主張すべきとは思いませんが、静かにしていると「シャイだね」とか、「何か心配ごとがあるの?」と、言われてしまうかも。私も日本語やスペイン語を話すモードの時は、シャイな人だと思われがちなので。日本では、どちらかというと活発と言われることのほうが多いのですが…。不思議ですね(笑)。

やっぱりコミュニケーションの1番のポイントは笑いなのかなと思います。例えば、ジョークを言うとか、会話に小ネタをはさむとかですね。私もアメリカ人ですけど、アメリカ人って会話の内容より、会話すること自体を楽しんでいると思うんです。言葉のあやとか、会話にジョークを混ぜること自体を楽しみます。

笑いっていいですよ。笑いをはさむと、どんな場でも和みますから。他には「私はあなたのことが好き」という、好意を伝えることも大切。「あなたに会えてうれしい」とか、「あなたがやっていることに興味をもっています」ということを素直に伝えてください。


インタビュアー:好意を伝えてくれる人とは仲良くしたくなります!エマさんは、様々な人とのコミュニケーションを通じて英語を身につけられましたが、今の音楽活動に活かされていますか?


エマさん:プロのシンガーになってから海外で見聞きしたことや、日本語やスペイン語にはすごく助けられています。スペイン語の歌詞の意味が、自分の血と肉にならないと深く理解できなかったりする部分もあるというか。東京やニューヨーク、バルセロナのライブなどでは、それぞれの現地の言葉でMCをすることも多くて。

日本語やスペイン語で観客や出演者とコミュニケーションできたときも話せて良かったなぁと思いますね。今後も、日本以外の国でライブして、いろんな人と出会いたいですね。

特に最近、東南アジアが気になっていて、タイ、フィリピン、シンガポールなどをまわりたいと思っています。アジアの人は、みんなすごくフレンドリーで音楽が大好き。ライブをしているとみんな自然に踊ってくれます。歌ってそんな、みんなで盛り上がれて共感できるジャンルだと思うんですよ。


インタビュアー:エマさんの今後のご活躍が楽しみです!では、最後にコラム読者に、英語やスペイン語学習の励みになるような応援メッセージをお願いします。


エマさん:英語やスペイン語を第二外国語としている人は世界中にたくさんいます。英語とスペイン語を話せると、地球上の70%の人たちと交流できる可能性が広がりますよね。是非、人とのコミュニケーションを通じて楽しみながら英語を身につけて欲しいなと思います。


1990年生まれのアメリカ人。スペイン・マドリード生まれ、大阪市在住。英語・スペイン語講師。プロのシンガー。ライブツアー活動をメインに、音楽番組のキャストやラジオ番組などでナビゲーターを務める。

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