オンライン講師 Jim Kearns | ジム・カーンズ

Atlasマンツーマン英会話では、読者に英語の魅力を改めて認識してもらい、英語学習のモチベーションやグローバルマインドの向上を目的とするコラムを配信してきました。その中のひとつ、インタビューでは、英語に造詣が深いAtlasの英語講師に学習方法や海外生活などについてお話をお伺いしました。本コラムでは、講師として人生の充実につなげた2カ国語以上の言語を話す外国人講師たちが、英語や外国語の魅力や若い頃の学習経験について語ります!

ジム・カーンズ講師 : 日本での留学経験は僕にとって大きな財産

お迎えしたのは、オーストラリア人のジム・カーンズ講師です。現在、Atlasの専任講師をメインに、俳優やモデルとしてご活躍するジムさんは、幼い頃から日本の映画やアニメなどが大好きで、大学在学中には、本場のカルチャーを体感したいという思いから、日本への大学留学を決意。約3年間の日本留学を経て日本語と英語においての第二言語教授法のライセンスを取得しました。そんなジムさんに、留学経験で得たことや英語学習の意義をコラム読者に応援メッセージをいただきました。


インタビュアー:英語講師のジムさんは、若い頃に日本に留学し、母国語の英語以外にも公用語のフランス語やドイツ語、スペイン語、もちろん日本語など語学堪能なことでも知られています。英語を教えようと思ったきっかけを教えてください。


ジムさん:小さい頃から物語を書くのが好きで言葉にも興味があったのですが、中学高校はラグビー中心の生活を送っていたので、語学の勉強をしたいなと思いつつも、あまり出来なかったんですね。それで、オーストラリアの高校を卒業して大学に入ったらすごく自由というか、ある程度、勉強をしておけば自分の時間が作れるというのがわかって、「外国語も身につけたいし、大学生の最後に卒業旅行もかねて1人でアジアを旅したいな」と漠然と思っていました。

そして、1年生2年生と学年を重ねるうちに、ただ旅行するだけじゃなく、アジアの人たちとコミュニケーションをとりたいと考えるようになりました。それで1年間、大学を休学して日本に留学に来ました。


インタビュアー:日本の留学先での学習や生活で、苦労したことはありますか?


ジムさん:僕は、横浜国立大学の入学資格をもらったので、学生ビザをとって日本へ来たのですが、やっぱり日本語を学ぶことプラス、仕事を探すってことが難しかったです。最初の2ヵ月は日本人家庭でのホームステイ先でお世話になりながら、大手英会話スクールで働いて、その後、一人暮らしがしたいと思って横浜市内に引っ越しました。そこでまた、仕事を探そうと色々回ったんですけど全然ダメで地元の日本人でも仕事がない不況なのに、日本語が全然パーフェクトじゃない自分が仕事を探すのはすごく難しかったです。


インタビュアー:日本で地元の人と一緒に働くって、すごくハードルが高そうです。


ジムさん:確かにハードルは高かったです。でも、留学する前「なるべく外国人ばかりと話さないようにしよう」と決めていたので、英会話スクールで働きたくないなとは思っていたんですね。そんな時に、ワイルドスピードというハリウッド映画のエキストラみたいな仕事を見つけたんです。後で知ったのですが、横浜は日産自動車が本社なのでカーアクションのロケ地として盛んな土地で、その仕事でずっとご飯を食べていました。


インタビュアー:仕事でのコミュニケーションを通じ学ぶことも多そうですね。


ジムさん:そうですね。エキストラの仕事場には地元の日本人がたくさんいたので、自分が求めていた日本語に触れ合えたと思います。僕は、現地の日本人たちと触れ合うことに2つのメリットがあると思っていて、その1つ目がスラングです。スラングっていうと英語だと悪い言葉のイメージがあるかもしれませんが、それこそ本当に日常で使う日本語でした。

後でその映画を映画館で見ていて、聞き取れない日本語のほとんどがスラングだったので、「日本の辞書にはのっていないスラングに触れ合える、学べる」ことが、メリットでした。2つ目は「日本文化を理解できた」ということです。日本文化を知っておくことで、自分の考えの幅が広がります。日本人特有の笑いのツボもわかるようになりました。


インタビュアー:海外の文化を受け入れることが大切なんですね。

ジムさん:本当にそう思います。今から約10年前、僕は20歳で日本に留学したんですけど、オーストラリアで生活していた20年間っていうのは、日本では関係のないものでした。日本には日本の生活スタイルや文化があります。それをポジティブな気持ちで、受け入れることが大切だと思います。「これはオーストラリアと違うな…」とか、ネガティブな気持ちを持っていたら、言葉も覚えられなかったりすると思うんですよ。まずは心をフラットにして、異文化に飛び込む勇気が必要だと思います。


インタビュアー:確かに一歩を踏み出すって大切ですね!では、最後に英語を学習しようと思っているコラム読者に応援メッセージをお願いします。


ジムさん:英語を学習しようと思うから、難しく感じる部分もあると思います。英語は言葉ですから、最初は簡単な言葉でもいいのでどんどん使って自分のものにして下さい。これから、さらにグローバル化が進んでいくと思うし、英語を身につけて損することは絶対ないです。日本で外国の方に道を尋ねられたとき、英語で答えて役に立てるとうれしいですよ!


1985年生まれ。オーストラリア・シドニー出身、横浜市在住。英語・フランス語講師。映画「ワイルドスピード」でエキストラに選ばれ、注目を集める。現在は、英語講師・モデル・俳優として映画やラジオ番組に出演中。

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