オンライン講師 Randy Mayers | ランディー・メイヤーズ

Atlasマンツーマン英会話では、読者に英語の魅力を改めて認識してもらい、英語学習のモチベーションやグローバルマインドの向上を目的とするコラムを配信してきました。その中のひとつ、インタビューでは、英語に造詣が深いAtlasの英語講師に学習方法や海外生活などについてお話をお伺いしました。本コラムでは、講師として人生の充実につなげた2カ国語以上の言語を話す外国人講師たちが、英語や外国語の魅力や若い頃の学習経験について語ります!

ランディー・メイヤーズ講師 : ドイツと日本でチャレンジ精神を学び、2カ国語を教えています

お迎えしたのは、Atlasで英語とドイツ語を教えているイギリス人のランディー・メイヤーズ講師です。英語とドイツ語が流暢なことで、様々なローカルメディアでマルチに活躍されています。イギリスの大学に在学中に、ドイツに数年間留学していた経験があり、日本語を含めた語学力を活かし、地元のテレビ番組にレギュラー出演されています。そんなランディー講師に、自身の考えに影響を与えた出来事や、ドイツ語を身につけるポイントなどを伺いました。


インタビュアー:学生時代、海外留学をしていたランディーさん。きっかけを教えてください。


ランディーさん:当時通っていた大学生協でドイツ留学のパンフレットを見つけて、直感で「行きたい!」と思って決めました。もともとドイツ語が好きで大学のテストも悪い方ではなかったので、行ってしまえばなんとかなるかなと思っていたんです。

けど、いざ行ったら全くドイツ語でコミュニケーションできなくて、現地の人に話しかけられても「ヤー」「ナイン」しか答えられない状況でした。かといって「どうしよう…」と悲観するタイプでもないので、「何を言っているかわかんないけど、まぁいいか。わからないことも楽しもう!」という前向きな気持ちで、「せっかく来たのだから」と、つたないドイツ語で現地の人とたくさん交流しました。

週に1回は、ブンデスリーグのサッカーの試合を観に通いました。あとは、大学院の友達とパーティーしたり、海に遊びに行ったりもしました。勉強も一応はしていましたが、「とにかく、よく遊んだ!」っていう印象の方が強いです。ドイツ留学が初めての海外だったので、何をしても新鮮で楽しかったですね。お散歩したり、スーパーでユーロを使って買い物をするだけでもワクワクしました。

当時は、自分で貯めたお金で切り詰めながら生活していたので、現地のスーパーで買い物をしてほぼ100%自炊していました。だから、イギリスの友達に「ベルリンにあるおいしいパン屋を教えて」と言われても、ひとつも教えられなかったです。


インタビュアー:楽しそうな海外生活ですね!その生活を通じて、どんなことを学びましたか?


ランディーさん:ドイツ語はもちろん、ベルリンの生活は自分の考えにいろんな影響を与えてくれました。例えば、待っているだけじゃ誰も手助けをしてくれないから、自分から飛び込んでみることが大切、ということを強く感じました。

留学期間って、何もしなくてもあっと言う間に過ぎてしまうし、誰も「こうしたらいいよ」とアドバイスしてくる人もいないわけです。だから、自分で一歩を踏み出してみるしかないんですね。例えば、自分だけがアウェーの状況で周囲の人を冷たく感じたり「どうせ相手にされないし、誰も何も教えてくれない」と思うような場面でも、「僕もやってみたい!」とアプローチすると、意外と手助けしてくれる人が現れて世界が広がったりします。

実は、私は中学生くらいまで、誰かが話しかけてくれるのを待つタイプでした。でも、それだと、自分の興味のある人、物ごとに対して遅れてしまうことがありました。ドイツでの生活は特に学部に2年間、大学院に2年間っていう本当に限られた期間で、特に後半の1年間は「あと何日でロンドンに帰らなきゃいけない」というカウントダウンをしながら過ごしていたので、1日も無駄にしたくないという思いは強くありましたね。そんな思いで「とにかく何かやりたい、人と交流したい!」と、サッカー教室を自分で見つけて飛び込んだりしたんですね。

電話帳に載っている連絡先に電話して見学に行って…みたいな、誰の何の保証もない場所を自分で見つけて飛び込む、そして偶然の産物を楽しむ。ということが好きなんです。それで失敗しても自分の経験になるし、損したと思わないタイプなのですね。


インタビュアー:ランディーさんの冒険心や陽気さ、コミュニケーション力の原点は海外生活にありそうですね。


ランディーさん:そうですね。それは大きいと思います。ドイツでいろんな経験をして、もちろん総合的な語学力も鍛えられましたし、けっこう満足して帰国できたので。私は4年間ドイツにいたのですが、留学って期間だけじゃ計れないと思うんです。どれだけ現地の人と交流したのかが重要で、その中で語学力も自然と身につきますから。

留学してすぐの期間は現地の言葉ができなくて、なかなかネイティブの人と関われないと思いますが、まずはAtlasでネイティブのマンツーマンレッスンを受けてみて、準備万端で渡航に挑んでいくというのはいいかもしれません。

「今日はオフだし1日部屋で寝てよう」じゃなくて、「英語を部屋でたくさん聞いたから、きょうは散歩に出掛けて、出会った人に英語でしゃべりかけてみよう」とか。そこから交流の輪が広がったりします。


インタビュアー:でも、話しかけるのは恥ずかしい、とか思ってしまいそうです。


ランディーさん:どうしても日本人は引っ込み思案な部分がありますよね。でも、そういう部分は捨てた方がいいと思います。私は、恥ずかしさを捨てていろんな人と交流したので、英語力がついて、英語が教えられる立場に立ったと思っています。

「英語が話せないから交流できない」なんて思う必要はなくて、ジェスチャーや表情で気持ちは伝わります。言葉が上手に伝わらなくても、気持ちが伝われば相手は見放さないでくれると思いますよ。例えば、ドイツの大学にいた関西出身の日本人留学生で、ドイツ語も英語もできないのにすぐに友達がいっぱいできて、現地のコミュニティで愛されていた人がいました。

好奇心旺盛で人と積極的に交流する魅力的な人だったんですけど、その人は、交流を通じてドイツ語も英語もグングン上達していました。だから、留学という限られた期間を有意義に過ごすなら、やっぱりそんな人間力が大切だと思うんです。

留学してすぐの期間は「とりあえず様子見しよう」という人もいると思いますが、家にこもってのんびりしているとホームシックになっちゃいますし、語学留学っていう目的で限られた期間海外に行くのなら、1日も無駄にせず、いろんな所に出歩いて遊び疲れてヘトヘトになって帰るくらいがちょうどいいと思います。

日本で英語を勉強するにしても、家で「勉強しなきゃ、単語を覚えないと」ばかりだと、楽しくないから「明日でいいや」って挫折してしまうと思うんです。なので、Atlasマンツーマン英会話のような英語で会話する場所に出掛けて「この外国人講師ともっと英語で話してみたい」とか、洋楽のミュージシャンのライブに行って「この歌詞の意味をもっと理解したい」と思うとかもいいと思います。

とにかく楽しながら英語に触れることが、英語学習の一番のポイントだと思いますよ!


1982年生まれ。イギリス・ロンドン出身、北広島市在住。外国語講師・タレント・エッセイスト。サッカーや金融市場まで幅広いジャンルを英語で教える英語・ドイツ語講師。

講師一覧ページに戻るボタン