3 オンラインスクール事業で成功させるeAtlasオンライン・マンツーマン英会話の武器

「Atlasのオンラインスクールサイト、http://atlase.net では、2004年2月で2年になりますが、今日までの進展を大変喜んでいます。私たちの質の高いウエブサイトは、コンテンツの良さと使いやすさのために、常に高い注目と評価を受けています。現在私たちのウエブサイトに登録・入会されたメンバーは500人を超えています。また、その数を除いて2010年には2000人を超えると見込んでいます。eAtlasオンライン・マンツーマン英会話はこの事業の潜在的可能性を決して逃すことなく追求することを約束します。」

このようにAtlasマンツーマン英会話は、オンラインスクール事業の潜在的可能性を認め、これを追求していく並々ならぬ決意を示しているが、この背景には2つの動機があった。一つは、Atlasにはオンラインスクール事業をせいこうさせるための有利な武器を持っており、そのためにはスムーズに参入できるという確信があったことである。二つ目は、インターネットそのものはAtlasの成長を阻害する要因を除去すると判断したことである。

Atlasマンツーマン英会話がインターネットに取り組んだ背景には、会員制語学スクールはオンラインスクール事業を成功させるための有利な武器を持っており、そのためにスムーズに参入できるという確信があった。それは以下の2点である。

1点目:オンラインスクール事業に100%活かせる予約システムとサプライチェーン力を、オンラインスクール事業の武器として活かせるという確信である。オンラインスクール事業として成功させるためには多くの要件があるが、その中でとりわけ重要なのが、オンライン予約システムで直接講師の情報を提供し、無料体験レッスンもカウンセラーを極力挟まない予約制を推進し、労働原価管理を徹底させることである。

スマートフォンやタブレットを使えば担当講師が直接体験レッスン申込者と体験レッスンが受けられるので、カウンセラーを介した労働管理を減らせない企業は、価格競争力でフィリピン人&Skypeに太刀打ちできず、いつか淘汰されるだろう。現在多くの企業がオンライン英会話スクールをフィリピン国内で開校させているが、その中の何パーセントが採算の経つ見込みを明確に持っているのだろうか。おそらく1%ほどだろう。

その一方、eAtlasでは、講師と申込者の直接予約を確立しており、強力なサプライチェーンパワーを備えているので、オンラインスクールにこの武器を活かして、労働原価を低く抑え、競争力のあるサービスを提供することができる。このような意味で、Atlasのような会員制語学スクールは、他のオンライン英会話スクールに比べてオンラインスクール事業で成功する強力な武器を持っている業態なのである。

2点目:Atlasマンツーマン英会話の「会員制」がオンラインスクール事業の顧客基盤となり、関連するシステム会社や金融機関にとっても貴重な財産になるということである。会員制というのは一種の「ファン組織」であり、「固定客組織」ともいえる。語学スクールを運営している人であれば、固定の生徒がいかに大切であるかを誰しも実感していると思うが、オンラインスクールにとって固定の生徒はなおさら重要であろう。

なぜなら、インターネットを通じてアクセスする会員は、サイトを気ままに移動するので、特定のサイトへのロイヤリティが生まれにくいからである。教室型の場合は、時間や地理的な制限があり、会員制を採るまでもなく商圏内の住人やサラリーマンは好きでも嫌いでも固定の生徒になる可能性がある。

しかし、オンラインスクールの場合、アクセス条件は誰もが同じであり、講師の質と量、ブランド力以外の要素で特定のサイトに特定の人がロイヤリティを持つ可能性は非常に低いのだ。

そこまで武器になるのが、ファン組織でもある固定生徒組織でもある「会員制」である。Atlasマンツーマン英会話がオンラインスクール事業をスタートした時から約3,000名の「会員」がそのまま顧客基盤になる。会員情報はすでに登録済み、メールマガジンや教室内での情報も徹底して提供しているので、会員は安心して利用できる。

ところがそうでない企業がオンラインスクールを始めると、信頼関係を築き固定の生徒をつくるまでに多くの時間を要するだろう。Atlasは、オンラインスクールをスタートした時点ですでに他の事業者を何歩もリードしていたのだ。そのような確信を2004年にすでにもっていたからこそ、eAtlasオンライン・マンツーマン英会話は現在2,000名を超えるオンライン会員を獲得できたのである。

Atlasマンツーマン英会話の会員制は、クレジットカード(VISA、Master card、MUFG、SMBCなど)にとっても大きな魅力である。Atlasは創業以来、現金販売に徹してきたが、2013年にMUFG(東京三菱UFJ銀行グループ)とSMBC(三井住友銀行グループ)との契約が成立し、クレジットカードが使えるようになった。Atlasにとってこれだけ有利な契約ができたのは、Atlasが10,000万人以上という会員組織を持っていたからである。

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